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周年事業⑤一体感が継続する「コト型展開」とは?~周年事業の社内活性化戦略

2024.01.15

シリーズ最終回である今回は社内活性化策について考えていきたいと思います。

最近、周年事業のお手伝いをさせていただく際、事業主様から「社員をたくさん出して欲しい」といわれるケースが多くなりました。みなさんも社員が一同に会した周年広告(新聞など)をご覧になったことがあると思います。

なぜ社員なのか。多くの事業主様が異口同音に「働く人が主役、周年を利用して会社を盛り上げていきたい」とおっしゃいます。この想いを推し量ると「周年を機に企業がめざす姿を今一度社員が共有し、自分は何ができるかをそれぞれの立場が見つめ、実践してほしい」ということではないでしょうか。

会社のあるべき姿「リブランディング」「進化メッセージ」を会社事で捉えるのではなく、「自分は何ができるだろうどうあるべきだろう」と棚卸をして考える“元気発火点”としての周年事業。ポイントは「コト型展開の施策」にあります。

それはどういう施策でしょうか。わかり易く言えば、社員が自主的に積極的に参加したくなり、自己啓発のストーリーが描けるような立体的な施策です。

【コト型施策の展開例】

□組織横断型の周年プロジェクトチーム結成

□未来予測年表作成(例えばZ世代社員を中心にプロジェクト化)

□新クレド制定プロジェクト

□周年を機とした新事業の創成プロジェクト

□TV番組(周年実施のドキュメント化、社員を撮影)

□周年の「数」に関わるプロモーション
 ー例えば80周年の場合、社会に約束する80の宣言、会社を良くする80の アイデアなど

国が自分に何をしてくれるか求めるのではなく、自分が国に何ができるかを自身に問おうーこう国民に訴えたのはジョン・F・ケネディでした。「国」を「会社」に置きかえれば、まさにそれは今、会社のトップの方々が人材(人財)に望むことではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。全5回の要点を以下にまとめます。

①周年事業は、企業の成長戦略の一環。会社の経営課題に対するソリューション・ステージを創る

②丁寧な要件定義が必須。「目的」の優先順位をしっかり認識・共有した上で「何を」「誰に」「どのような手段で」行うか、しっかり組み立てる 

③会社がどう変わりたいか、周年を機とした『進化メッセージ』の発信に力を入れる   

④『進化メッセージ』を基軸として、ブレのない、オリジナルな一気通貫の事業展開を 

⑤社長、プロジェクト、社員が一丸となって取り組むモチベーションづくりが大切

ブレーンではこれまでの実績・展開をもとにBAP(Brain Anniversary Proposal)として周年事業ノウハウを体系化。クライアントに寄り添った戦略的周年事業提案を行っています。お気軽にご相談ください。最後までご覧いただきありがとうございました。