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周年事業③なぜ「私たちはこう変わる」宣言が会社を伸ばすのか ~周年ブランディング戦略

2023.10.23

こんにちは。今回は周年事業における企業ブランディングの取り組みに焦点を当てたいと思います。

企業ブランディングは、「私たちは(社会や顧客に対して)こう変わっていきます」という、未来への約束と言い換えることができます。ただし未来への約束といっても、広告的に耳障りの良い言葉で良い企業イメージを醸成しようということではありません。

これまで会社が培ってきた価値観を時代の変化(経済要因、技術要因など)に応じて、どうアジャストするか。つまり、過去・現在から、新たな企業意思=進化メッセージへとつなぐ道のりが大切であり、節目としての周年期が企業ブランディング戦略に適している所以です。

まずは社内・社外に分けて発信の役割と大まかな手順を考えていきましょう。

[社内]
□時代の変化とともに理念の「読み替え」を行う
□企業独自ののMVVを見つめ直し、再構築する
 M=ミッション(社会使命)
 V=ビジョン(展望・行動規範)
 V=バリュー(価値)
□強化・変化への強い意志を社内発信する
□社内への浸透を図る施策を考え、実施する
  
社内活動については、周年目的の別テーマである「社内活性化」とも密接に結びついています。

[社外]
□将来に向けて自社が「何を強みとするのか」「どうありたいのか」 発信の根本を熟考する
□発信する新たな企業意思=進化メッセ―ジは何なのか、何を誰に宣言(約束)するのかコンセプトワークを行う                                         □顧客か?地域社会か?社会全般か?取引先か?ー発信の対象と目的(期待効果)を明確にする
□メッセージを軸として、具体的にどういう事業展開・発信展開をしていくのかを明確にする

社内・社外は、それぞれ別に考え、行動するのではなく、進化メッセージを基軸とした一気通貫の事業展開として捉えましょう。「私たちはこう変わる」を宣言し、そのメッセージを企業施策として実践していくことで、社内的には行動指針が立てやすくなり、社会や顧客に対する責任意識がより高まることが期待できます。

社外的には会社に対する信頼感が増すことで、ロイヤリティの向上、採用活動の強化など目的別にいろいろな効果が期待できます。

最後に簡単ではありますが、周年ブランディング戦略の展開例を列挙したいと思います。

展開の一例
□自社ブランド意識調査
□講演会・シンポジウム・パネルディスカッション(周年テーマ連動型)
□CI活動、CSRイベント、活動
□新サービス・新システム(例えば新生産手法など)の構築
□新クレド制定~ツール作成(カード・アプリなど)
□新聞、動画による対談掲出(対談相手は、進化メッセージを浮き彫りにできる最適な人物)

いかがでしたでしょうか。
次回、周年事業④では、地域・未来戦略について考えていただきたいと思います。
(2023年11月更新予定)最後までご覧いただき、ありがとうございました。