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周年事業④未来に向けて、地域社会との新たな起点をつくろう ~周年事業の地域・未来戦略

2023.11.20

みなさんの会社では、地域住民や地域社会とどのような関係を構築されているでしょうか。

弊社の周年事業の実績を思い起こすと過去(平成時代)は「社員・顧客・地域社会への感謝」という主旨の記念行事や、歴史を記録した周年誌発行が主流でした。

こうした事業は今も中心施策ではありますが、実施の内容を見ると視点が過去から未来へ変わって来ていると感じます。
それは環境問題や加速化するDXなど社会情勢の変化が関係しています。
企業が持続的に発展(SDGs)するために、内に対しては新しいスタンダードを創り、外に対しては未来へ続く新しい関係を地域社会や生活者の方々と構築し、よりよい社会づくりに貢献していこうとする機運です。

特に近年では製造業やBtoB企業の相談/提案の案件が増えています。主には次の2通りです。

[テーマ1] 製品プロセスにおける地域社会との関わり
産廃、CO2問題など環境課題、物流(安全対策)などにどう取り組み、周年を機に、どのように社会貢献しているか

[テーマ2] 自社ノウハウを活用した地域貢献の模索
自社製品のハード・ソフトの技術・製造ノウハウを活かし、地域社会に貢献できることはないか。

周年を機にこれまで企業をいろいろなカタチで支えてくれた地域社会、地域住民への感謝をさまざまなカタチで表し、未来に向けてよりよい関係をいっしょに考え、創り上げていく取り組みを考えます。

施策を展開するポイントとなるのが「これからの未来を荷ってをいく子供への応援・サポート」です。それもふまえて展開例を見ていきましょう。

展開の一例

□オリジナル寄贈
 自社の技術を活かして、地域の役にたつ「何か(モノ・サービス・システム)」を寄贈・提供する

□教育機関連携プロモーション
 産学官協同で新しい付加価値を生み出す事業を推進するなど

□環境ビジョンの意見広告
 「進化メッセージ」をベースに環境価値の創造、地域環境の未来構想への取り組みを紹介

□パネルディスカッション
 「進化メッセージ」をベースに、貢献への想いや実績、未来ビジョンなどを対話形式で行う。対象はインターナル領域など

□クリーンアップ活動
 地域の環境、大きな視点では地球環境を改善するための活動。事業領域に関連してればなお可。海岸清掃など

□子ども教育へのサポート活動
 自社工場見学やこども工場長、出前授業など

□CSRレポート創刊
 (地域)社会貢献活動をまとめ、定期的にレポートとして掲出。オウンドメディア掲出、自治体広報紙掲出など

また一方で「活動そのものをまわりに広めたいアピールしたい」「そもそもどういう社会貢献がいいのか」という相談をお受けすることもあります。
解決策としてマスコミ実施の社会貢献事業に協賛するのもひとつの手だと思います。(企業の地域・未来戦略とイベント事業主旨が通底していることが前提です)

事業協賛の例

□こども夏大学
 こどもたちの「なぜ?」「どうして?」「やってみたい」を応援するイベント。協賛ブース設定有。
主催/静岡新聞・静岡放送、プラザヴェルデ運営共同事業体

□SDGsみらい甲子園静岡県大会
 高校生自身がチームを組み、主体的な学びと行動を創発していく。全国開催エリアの高校生たちそ れぞれがチームを組み、主体的にSDGsを探究し、様々なアクションアイデアを創出・発表・表彰。各エリアごとに、自治体、教育機関、地域メディア、企業、団体の産官民協働によりパートナーシップを形成して運営。                                      主催/SDGs Quest みらい甲子園静岡県大会実行委員会  共催/静岡新聞・静放送

 

長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。
次回(シリーズ最終回)は周年事業をきっかけとした、社内活性化について考えていきたいと思います。(2024年1月更新予定)こちらもぜひお読みいただけば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。