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ECサイトを始める前に!知っておくべき基礎知識

2024.04.01

 

商品の販売をされている企業様・店舗様がECサイトをご検討されるうえで

ぜひ知っておいていただきたい基礎知識をお伝えいたしますので、

これからECサイトを始めようとお考えの経営者さま・ご担当者さまはぜひ最後までご一読ください!

 


 

●ECサイトの種類とは?

●「モール型」「自社サイト型(自社EC)」のメリット・デメリット

●ECサイトを始めるうえで見落としがちなポイント

 


 

 

ECサイトの種類                 

ECサイトは、「モール型」と「自社サイト型(自社ECサイト)」の2種類に分類されます。

 

「モール型」とは、複数の出店者(店舗)によって構成されたECサイトのことです。

代表的なものだと、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどがあります。

 

対して「自社サイト型(自社ECサイト)」とは、

自社独自のページとしてECサイトをもつことをいいます。

 

それぞれ一長一短、特徴がありますので、比較をしながら詳しくご説明したいと思います。

 

 

メリット・デメリット比較             

【モール型ECサイト】

★メリット

  ユーザー数が多い(≒集客力が強い)

モール型ECサイトは利用ユーザー数が多く、自分たちの商品ページを見てもらえる可能性が

高いといえます。

そのため1から自分で始める自社ECサイトよりも、集客力が強いことが大きなメリットです。

 

  モールのサポートが受けられる

モール型に出店する際は担当者がつき、出店までの流れをサポートしてくれたり、

ECサイトを運営していくなかで販売促進などのアドバイスをもらえたりするため、

ECサイト初心者には心強いという利点があります。

 

  信頼性が高い

ECサイトの場合、実際にお店で商品を手に取って見るのと違い、

ユーザーは初めて利用するお店・商品に対して不安を伴います。

しかし大手のモールに出店していることで、ある程度の信用がある前提で安心して購入してもらえる

可能性が高くなります。

 

★デメリット

  コストが高い

モール型に出店する場合、初期費用だけではなく、

月々のランニングコストも多くかかってしまうのが特徴です。

売上額に応じた手数料もかかるので、

それを踏まえた販売計画(販売数・料金設定など)が実行できないと、

赤字になってしまう場合も少なくありません。

 

  価格競争が激しい

モール型ECサイトの場合、ユーザーはモール内で類似商品を比較検討します。

そのため特に「型番商品」と言われるような、他社でも取り扱っている商品を展開する場合、

重要な比較要素が価格になるため、他社の販売価格にあわせて値下げをしなければならないケースも

珍しくありません。

 

  店舗の自由度が少ない(ブランディングがしにくい)

モール型ECサイトの場合、モール側のフォーマットに沿って店舗ページを制作する必要があります。

従って、デザインや機能などの自由度が制限されてしまうケースが多いのが現状です。

またモール型ECサイトを利用しているユーザーは、

例えば「楽天市場で購入した」とは思っていても、

「楽天市場に出店している〇〇というお店で買った」という認識は持ちにくくなります。

つまり自分たちのお店のイメージ付け(=ブランディング)は難しいといえます。

 

 

【自社ECサイト】

★メリット

  デザイン・機能の自由度が高い(ブランディングがしやすい)

自社ECサイトの場合、1から構築ができるため

デザインや機能など、自分たちのお店・商品に合わせて必要な要素を自由に入れることが可能です。

そのため、同業他社と差別化することができ、ブランディングしやすいといえます。

 

  顧客データの活用ができる

多くのモール型ECサイトでは、顧客データはモール側が管理をします。

しかし自社ECサイトでは詳細にデータの分析ができるため、

ユーザーの属性や行動を分析することで、集客や販促に活かすことができます。

 

★デメリット

  集客に労力がかかる

モール型ECサイトがユーザー数も多く集客力に優れているのに対して、

自社ECサイトの場合は自分たちのページにお客様を呼び込む必要があります。

そのため広告費をかけたり、認知まで時間がかかったりなど、

集客に労力を要する場合がほとんどです。

 

 

見落としがちなポイント                                           

ここまでそれぞれの特徴を記載しましたが、どちらでやるにせよ、

正しく魅力が伝わるサイトに、ユーザーを集め、良い商品を、適正な価格で販売すれば、

必ず売上が上がると考えています。

当たり前のことのように思うかもしれませんが、意外と見落としがちなポイントがあります。

 

集客について、モール型ECサイトは集客力が強いと書きましたが、

集客力があるのは”モールに対して”であることに注意をしてください。

 

例えば、「ららぽーと」や「イオンモール」のような人気ショッピングモールに出店すれば

必ず自分の店舗に来店が増えるでしょうか。

しかも自分たちの同業他社が、隣のテナントで同じ商品や類似商品を売っているような

状況をイメージしてみてください。

それがモール型ECサイトなのですが、ここをイメージできずに、

「楽天市場に出店すれば集客できる」「売上が上がる」と考えて失敗してしまうケースがあります。

 

よほど商品力や認知度が高くない限り、モール型ECサイトに”出店しただけ”では失敗します。

 

モール型であっても、自社ECであっても、

自分たちのページを見てもらうためには、集客施策として広告費をかけることを想定しておいた方が

良いということです。

 

つまり、広告費をかけることも踏まえた価格設定・販売計画をたてておかないと、

いざECサイトがスタートしてから思うように売れず撤退、ということにもなりかねません。

 

特に型番商品の取り扱いでモール型ECサイトに出店すると、

他社との比較検討で価格競争に巻き込まれる可能性が高いので注意が必要です。

 

型番商品でモール型に出店する場合は、低価格で提供できるか、

サービスが充実している必要があります。

サービスの充実とは、例えば下記のような例が挙げられます。

・配送料無料

・返品可能

・即日発送

・ラッピング対応

(※ただしいずれも、同一モールに出店している同一商品を取り扱う他社がやっていない前提)

 

その他にも例えば「定期お届け便(定期購入)」「セット購入」など、

ユーザーにとってメリットがあるサービスをつくることで

他社との差別化をおこなっている例もあります。

 

またサービスとは異なりますが「実績が豊富」「口コミ評価が高い」など

店舗サイトの信用度も比較検討の要素になり得ます。

 

型番商品ではない、「オリジナル商品」を販売する際には、

認知度」と「検索数」を意識することが重要です。

例えば商品カテゴリがニッチで、認知度も高くない商品だと、

検索されず商品ページを閲覧されないというケースも起こります。

 

以上いかがだったでしょうか。

ECサイトを始める前に、考えるべきことはたくさんあります。

 

結論としていえるのは、

必ずモール型の方がいい、自社ECの方が良い、ということはないということです。

 

自分たちの商品や競合他社の動き、市場の流れなど、いろいろな観点で分析をし、

勝ち抜くための戦略をたてることが重要です。

 

弊社ではクライアント様それぞれにあわせた

Webマーケティング戦略をご提案します。

ECサイトを始めるまえに、ぜひ一度ご相談ください!